「おだてる」「おだてられる」という言葉に、あなたはどんな印象を持っていますか?
「お世辞を言っているだけ」「中身が伴っていない」と、どこかネガティブなイメージを抱く方も少なくないかもしれません。
しかし、ビジネスの現場、特に営業の世界において「おだて」は、フロア全体の熱量を爆発させ、驚異的な数字を叩き出すための「最強の武器」へと化けます。
今回は、昔話『決定版まんが日本昔ばなし101』に収録されている『八つ化け頭巾』の教訓をヒントに、おだて・おだてられることで生まれる驚くべき心理メカニズムを紐解きます。
昔話『八つ化け頭巾』に学ぶ「おだてる・おだてられる」の教訓
狐の頭巾と和尚の騙し合い:客観的には化けていなかった話
『決定版まんが日本昔ばなし101』(川内彩友美 著、講談社)の中に掲載されている『八つ化け頭巾』という昔話をご存じでしょうか。
人が化かそうと練習していた狐のもとへ、和尚のふりをした本物の和尚が現れ、「お前の化け方は下手くそだ」と指摘します。そして、「化け方が上手くなる」という和尚の頭巾と、狐の手ぬぐいを交換しました。狐は「上手になった」とおだてられて満足しますが、第三者の立場から見ると実際には何も化けていなかったというお話です。
この物語から得られる教訓は、いわゆる「豚もおだてられれば木に登る(人はおだてられると実力以上の能力を発揮する)」ということです。
営業にも通じる「豚もおだてられれば木に登る」の本質
その教訓から、豚もおだてられれば木に登るということです。
営業の現場で「おだて」が最強のマネジメント武器になる理由
なぜおだてられた部下は次々と数字を拾ってくるのか?
できていなくとも、周りから褒められれば、できたように感じて実力以上に発揮するということです。
営業の世界では、よくある話です。
どういうことでしょうか。結局、部下に動いて貰うには、おだてるしかなく、おだてて、おだてて、数字を取ってききます。
意味が分からなくても成果が出る、驚異の心理メカニズム
見事に、次から次へと数字を拾ってきます。部下が優秀だったのか、当時の私にとっては、意味はわからず、なぜが、数字を拾うことができたのです。
コツは、おだてられることです。おだれられると実力以上の能力が発揮できたのです。
当時を分析すると、商品の売り方のコツをメーカーから、一字一句漏らさず、隅々まで、何度も聞いていた記憶があります。
これもおだてられていたからです。
【自己分析】実力以上の能力を発揮できた「主従関係の連鎖」
メーカー営業への尊敬から始まった「おだてのインプット」
さらに、分析を進めると、おだてていたメーカー営業の担当を尊敬していました。
彼らのような営業になりたい、どうすれば、彼らのような営業になれるか?
お客様も心地よく乗ってくる「真似(モデリング)」の技術
彼らの真似をお客様に対して、お客様をおだてていました。
お客様もおだてられているのに気づき、されど、おだられるのも、気持ちいいらしく、
おだてに乗っていました。
【後日談】全員が狐の頭巾を被り、大きな数字を動かす瞬間
ーー後日談ーー
賑わう営業フロアのホワイトボード。今月の売上グラフの棒が、目標ラインを大きく突き抜けて上へ伸びている。部下が受話器を置き、「また1件、受注をいただきました!」と声を弾ませる。フロア中から拍手が湧き起こる。デスクの固定電話が鳴り、尊敬するメーカーの担当者から「さすが千聡明さん、エリアトップの数字ですね」と弾んだ声が聞こえる。受話器を握る手に、自然と力がこもる。パソコンの画面に並ぶ、先月までは想像もできなかった桁数の受注残高。狐の頭巾を被ったまま、全員が大きな数字を動かしている。
まとめ:ビジネスにおける「おだて」は三方よしの優れた武器である
最終的は、おだてていたメーカーの商品をご購入いただきました。
おだてるという武器は、意外と優れものと思えた瞬間でした。

コメント