「些細な仕事ほど丁寧に、慣れた仕事ほど慎重に。」
頭では分かっていても、日々の忙しさや慣れの中で、私たちはついその意識を忘れてしまいがちです。
ビジネスの現場では、ほんの小さな親切や丁寧な確認が「思いがけない大受注」を生むこともあれば、逆に「見慣れた作業」への一瞬の油断が、取り返しのつかない大失敗を招くこともあります。まさに、営業現場は常に「表裏一体」のドラマに満ちています。
実は、こうしたビジネスの本質とも言える「光と影」の教訓を、見事に描いている昔話があります。それが『豆つぶころころ』です。
今回は、この物語が持つ教訓を、私自身が営業現場で経験した「うっかり舞い込んだ奇跡の受注」と「血の気が引いたまさかの破損事故」という2つのリアルな体験談に重ね合わせてご紹介します。
昔話『豆つぶころころ』が持つ2つの教訓とは?
『決定版まんが日本昔ばなし101』に学ぶ物語のあらすじ
『決定版まんが日本昔ばなし101』(川内彩友美 著、講談社)の中に掲載されている『豆つぶころころ』という昔話をご存じでしょうか。
一粒の豆を食器の隙間に落としてしまい、探しに行った先でお地蔵様に出会います。お地蔵様に豆を差し上げたお礼にアドバイスを受け、宝物を手に入れるというお話です。しかし、この話を聞いて欲を出して真似をした他人は、雑な行動をとったためにひどい目に遭ってしまうというストーリーです。
この物語からは、「些細なことでも一生懸命かつ丁寧に扱うことで報われる」という教訓と、「慣れや欲から適当に真似をすると手痛い失敗を招く」という2つの重要な教訓が得られます。
些細なことへの「丁寧さ」と「油断」が生む明暗
その教訓は些細なことでも一生懸命、丁寧にやると報われるということです。
昔話『豆つぶころころ』が持つ2つの教訓とは?
初めて扱う機器への丁寧な確認とアプローチ
実際に、営業現場では、些細なきっかけがおもわぬ受注に繫がることもあります。
たまたま、お客様から、この機器の調子がよくなくて、みてくれないか、という相談です。
機器をみたところ、今までに販売したことがない機器でした。
取説(取扱説明書)を読み込むことで見えた原因
機器の製造元を確認して、お客様にどこが調子悪いのか、再度確認したのち、取説をみながら、機器の構造をみて、調子の悪そうな箇所を特定していたところ、特に調子悪そうな箇所もなく、お客様に再び、「調子悪そうな箇所は見受けられませんが、」
「もしかして、電源が刺さってなかったから、」なのか、聞くと、
お客様から、「それだ、」うっかりミスですね。
ばつが悪いのか、お客様から、「この機器と同じものを、もう1台見積もっていただけないでしょうか」
思いがけない展開に驚いた経験があります。【失敗例】見慣れた機器への油断が招いた「まさかの破損トラブル」
【失敗例】見慣れた機器への油断が招いた「まさかの破損トラブル」
無償の親切心が裏目に出た、あの時の光景
一方、別のお客様のところに赴き、見慣れた機器のメンテナンスをお客様の代わりに無償でやっていました。ただ、その時は、運が悪く、機器を壊してしまいました。もちろんその後は高くつき、箱を開けるメンテナンスは断ることにしました。
ーー苦い記憶ーー
工場の片隅。作業台の上に置かれた見慣れた金属製の機器。手慣れた手付きでドライバーを回し、外箱のネジを外す。噛み合っていた内部のプラスチック部品が、小さな音を立てて 割れ、床に落ちる。周囲のモーター音が急に遠のくように感じる。指先に残る、嫌な感触。何度電源ボタンを押しても、ランプは点灯しない。無償の親切心が、一瞬の油断で「弁償」の二文字に変わる。壊れた機器を前に、ただ工具を握りしめたまま、自分の手元を無言で見つめる。
まとめ:『豆つぶころころ』の教訓をビジネスに活かすために
豆つぶころころの教訓から、
お客様から相談された機器メンテナンスは取説をみて慎重に確認したところ、無事に終了しました。
「真似をして失敗した他人」にならないための初心
昔話の『真似をして失敗した他人』のように、慣れや油断から手痛い失敗(落とし穴)を経験することもあります。
だからこそ、些細な相談にも初心にかえって慎重に対応することが大切なのだと、この二つの経験から学びました。

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