トップセールスや競合他社のやり方をそのまま真似しているのに、なぜか成果が出ずに空回りしていませんか?
日本人が幼い頃から親しんできた『まんが日本昔ばなし』の傑作『猿地蔵』。そのあらすじと結末には、現代のビジネスパーソンが絶対に犯してはならない「安易な模倣の罠」がリアルに描かれています。
今回は、物語の結末から導き出される真の教訓を、私が営業の現場で目撃した「ある手袋の交代劇」という仕草を交えて冷徹に解説します。
『猿地蔵 ※1』
その教訓は、成功者の猿真似をするとひどい目に遭うということです。
※1 出典:川内彩友美 著 「決定版まんが日本昔ばなし101」 P20 発行所:株式会社講談社
『猿地蔵』の教訓に学ぶ、ビジネスにおける「表面模倣」の罠
どうして、ひどい目に遭うのでしょうか?
成功には必ず成功に至るまでの背景が存在します。
ただ、表面だけなぞればいいものでもなく、なぜ、成功したのか?詳しく調査する必要があるということです。
顧客のアレルギーを見落とした「手袋の営業トラブル」
たとえば、身近な素材として、掃除道具のゴム製の手袋があったとします。
一つは化学製品由来で作られています。
もう一つは、自然のゴムの木由来で作られています。
お客様は化学製品に対してアレルギーがあるとします。
当初担当した営業担当はお客様の事情を知っていて、飛ぶように手袋が売れていたとします。
周りからみても、うらやむほどの勢いがありました。
そんなある日、難癖をつけて無理矢理、急遽、営業担当が変わったとします。
同じように手袋が飛ぶように売れました。しかし、後ほど、お客様からクレームが来るようになりました。
なんとその営業担当は化学製品由来の手袋を売っていたのでした。
当然、お客様は体調を崩して、会社を休むことになり、その結果、お客様の会社にも多大なる損失を与えてしまったのです。
ーー後日談ーー:前任者の売れ行きを猿真似した結末
後日、クレームの電話が鳴り響いた。
営業担当が顧客のオフィスに駆け込むと、担当者は真っ赤な手首を
「うちの体質(背景)を何も調べていないのか!」
前任者の売れ行きだけを猿真似した営業担当は、ただ頭を垂れ、冷や汗を床に滴らせるしかなかった。

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