過去の苦い記憶が、一冊の本の言葉によって塗り替えられる瞬間があります。
「手に職を」と意気込んで飛び込んだ、波乱万丈の3年間。激務、同僚の離職、そして自身の休職……。泥沼のような日々の中で差し出された、あの別れ際の「握手」。
千田琢哉氏の冷徹な一言が、数年経った今の私に、あの握手の本当の意味を突きつけました。本を読まなかった「かつての私」と、言葉の力を手にした「今の私」。第三の人生の幕開けに、過去を上書きするための記録を綴ります。
ゾッとする気づき。あの「握手」は決別のサインだったのか
「別れ際に握手する奴とは二度と会うな。」
(出典:千田琢哉 著 本を読んだ人だけがどんな時代も生き抜くことができる P52 発行所:株式会社宝島社)
この一節をみて、ハッとさせられました。もしかして、あの時の握手をそういったメッセージだったのか、今から思うとゾッとします。
しかし、気づいたころには第三の人生がはじまっていました。
そうです。転職したものの、体の悲鳴に気づき、休職後に退職しました。結果だけ見れば、納得します。
晴天から暗雲へ。手に職を求めた3年間の「泥沼」戦記
第二の人生は波瀾万丈でした。はじめは晴れていましたが、1年後雲行きが怪しくなり2年後さらにどす黒くなり、3年目は、ピークの絶頂でした。
この3年のうちに同僚の退職者は毎年、入ってきては数ヶ月も持たずにどんどん辞めていきました。
今、思えば、何で入ってしまったのか、当時は手に職を、いずれは独立しようと考えていました。
空回りした正義感。本を読まず、空気も読めなかった自分への反省
しかし、経営の厳しさを目の当たりにして、日々、綱渡りの状態が続きました。
経営者の一言一言が他人事でなく、ずっしりと響く毎日でした。
自分の業務とは違う場所での苦悩を見てて、なんとかしようと案件を拾い続けましたが、蓋を開けてみると逆効果だったことに気づき、当時はロクに本も読まなかったのでバカだったなとつくづく反省しました。
スキルは残らずとも「思考」は残った。第三の人生へ繋ぐ財産
ただ、全部が全部よくなかったのでなく、手に職は着けなかったものの考え方は手にしました。
あの時、別れ際に握手を求めてきた相手は、すでに私との決別を確信していたのでしょう。
本を読まず、空気が読めなかった当時の私はそのサインに気づけませんでした。
まとめ
しかし、本を手に取った今の私は、もうあの頃とは違います。第三の人生は、第二の人生をきっかけに言葉の書き換えに挑めました。言葉の書き換えに7年以上かかりました。今でも日々続いています。

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