「これだけ頑張って意気込んでいるのに、なぜか途中で挫折してしまう……」
もしあなたがそう感じているなら、努力の量ではなく「目標の立て方」そのものが間違っているのかもしれません。
会社を存続させる社長と潰してしまう社長の決定的な違い。
それは、「やるから、できる」という根性論ではなく、「できるから、やれる」という確実な勝算からスタートしているかどうかでした。
千田琢哉氏の言葉から気づかされた「挫折しないための思考術」と、シミュレーションゲームのように確実に勝てる盤面を作ってから始めるビジネス設計の秘密をお伝えします。
叫ぶ社長と静かな社長。未来を「完了形」で語る意味
千田琢哉氏は、著書の中で生き残る経営者と倒産させる経営者の「決定的な言葉遣いの違い」について、次のように述べています。
「存続社長はすでに「できている」未来完了形。
潰す社長は、「絶対負けない!」、「必ずやってみせる!」と叫ぶ。」
(出展:千田琢哉 著 『存続社長と潰す社長』P166 発行所:株式会社マネジメント社)
この一節を目にしたとき、私は思わずハッと息を呑みました。
「あ、これまでの私は完全に後者(潰す社長のパターン)だったかもしれない……」と。
「絶対やるぞ!」「必ず達成してみせる!」と大声で叫んでいるとき、私たちの頭の中にあるのは「今はまだできていない」という焦りや不安の裏返しです。
一方で、確実に結果を出す存続社長は、大声を張り上げたりしません。
頭の中で勝つまでのプロセスが完全にシミュレーションされているため、すでに達成された未来(完了形)として、静かに、そして淡々と事実を受け止めているのです。
AIに頼り切る誘惑。それでも「自分の言葉」にこだわった理由
読書ブログを立ち上げた当初、運用のコツがなかなか掴めず、私は毎日のようにAIに質問を繰り返していました。
成果が出ない焦りから、「いっそのこと、記事そのものをAIに丸投げして書いてもらえばいいのではないか?」とさえ思えたほどです。
しかし、そこでハッと立ち止まりました。
それをしてしまっては、何のために自分の意思で読書ブログを始めたのか、意味が完全に失われてしまいます。楽をして記事を量産しても、そこに私の「体験」も「思考(教養)」も残らないからです。
振り返ってみれば、過去の私は根拠もないのに高い目標だけを掲げ、「やるから、できる!」と自分に言い聞かせていました。
まさに「根性論」の構図です。
しかし、この「やるから、できる」という精神論には、決定的な弱点がありました。
「『やる』と叫んで意気込んだものの、もしできなかったらどうするのか?」という不安と挫折のリスクを、常に抱え続けることになるからです。
成功のシミュレーション。「できる」と確信してから動く技術
そこで私は考え方を180度切り替え、「できるから、やれるんだ」という言葉を作ってみました。
そう思考を転換した瞬間、ふと昔熱中した「シミュレーションゲーム」の感覚が蘇ってきたのです。
無計画に突撃して勝率の低いギャンブルをするのではなく、勝利に至るまでの手順や盤面をあらかじめ頭の中で組み立て、「これなら確実に勝てる」と勝算(シミュレーション)が立ったからこそ、プレイヤーとしてゲームを進めることができていました。
ブログの執筆やビジネスもまったく同じです。
「絶対やるぞ!」と無謀に叫んでから走るのではなく、「どうすれば途中で挫折せずに確実に達成できるか」という仕組みやストック戦略(シミュレーション)を先に完成させる。
「できる(勝てる)」という静かな確信があるからこそ、私たちは不安や焦りに惑わされることなく、淡々と手を動かす「やれる」状態に入ることができるのです。
一歩目のハードルを下げる。確実に「勝てる設計図」の書き方
「やるから、できる」ではなく、「できるから、やれる」。
言葉をこう書き換えた瞬間、胸のスーッと落ちていくような深い納得感がありました。
考えてみれば当たり前ですが、「そもそもできないことは、根性を出したところでやれない」という極めてシンプルな原理に気づけたのです。
たとえば、アクションゲームを思い浮かべてみてください。
反射神経や素早い操作が求められるアクションゲームでは、苦手な人が「絶対勝つぞ!」と何度挑戦したところで、スピードについていけず敗北を繰り返してしまいます。
かくいう私もアクションゲームが大の苦手でした。
だからこそ、私は「シミュレーションゲーム」が好きになったのです。
シミュレーションゲームなら、焦らされることなく自分のペースで思考を巡らせ、勝てる条件や手順を一つひとつ組み立てていくことができます。
ブログの執筆や挑戦もまったく同じです。
自分の適性やスピードを無視して無謀なダッシュ(アクションゲーム)を試みるのではなく、自分が無理なく動ける条件を整え、確実に勝てる盤面(シミュレーションゲーム)を作ってから静かに一歩を踏み出す。
これこそが、自分を追い詰めずに成果を出し続けるための「最高の設計図」だったのです。
まとめ:「勝てる見込み」を言葉にしてから一歩を踏み出す
シミュレーションゲームと同じように、「これなら確実に勝てる(できる)」という見込みや盤面を自ら作ってから行動を起こすこと。
これこそが、挫折せずに挑戦を「存続し続ける」ための最大のコツです。
そしてこのとき、頭の中だけで考えるのではなく「具体的に言葉にして書き出す行為」が何よりも重要になります。
曖昧な意気込みを捨て、具体的な動詞を使って手順を書き下すことで、ぼやけていた勝ち筋の解像度が一気に高まり、無理のない勝算(シミュレーション)が完成するからです。
感情に任せて「絶対やる!」と叫ぶのは、今日で終わりにしましょう。
まずはノートを開き、あなたが確実に「できる」小さな一歩の設計図から書き始めてみませんか?

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