分厚い提案書を抱えて直談判に挑み、撃沈していく営業マン。
一方、1枚のA4用紙だけを渡して静かに笑みを浮かべる営業マン。
この2人の決定的な違いは、提案のクオリティではありません。「誰に、どうやって本丸(決裁者)へ運んでもらうか」の設計にあります。
広大な世界を動かした『ねずみの嫁入り』の連鎖構造には、自分が売り込むのをやめ、現場の担当者を「社内の最強の味方」に変えるアプローチの真髄が隠されています。
一見遠回りに見えて、実は最速で決裁まで辿り着く「間接的なアプローチ・プロセス」の秘密を紐解きます。
『ねずみの嫁入り』に学ぶ|本丸(決裁者)を動かす間接アプローチとは?
「キーマンに会えない」営業マンが陥る正面突破の罠
「キーマン(決裁者)に会えない」 「一世一代の提案書なのに、本丸の扉の前で弾かれてしまう」
営業の世界ではよく「本丸がダメなら外堀から」と言われますが、あなたの普段の営業スタイルはどちらでしょうか?
いきなり本丸(決裁者)を狙うストレートなアプローチでしょうか。それとも、外堀から固めるじっくり型でしょうか。
おそらく、案件の規模や相手の組織構造によってまちまちだとは思います。しかし、大きな案件になればなるほど、外から正面突破で本丸のドアを叩いても開くことはありません。
連鎖で崩す「太陽・雲・風・壁・ねずみ」の構造
ここで今一度、昔話『ねずみの嫁入り』の構造を思い出してみてください。
ねずみの父親は最初から世界一の存在(太陽)を目指しましたが、いきなり太陽と戦ったわけではありませんでした。
- 太陽は「雲」に覆われて破れる
- 雲は「風」に吹き飛ばされて破れる
- 風は「壁」に遮られて破れる
- そして壁は、足元の「ねずみ」に穴を開けられて破れる
直談判はNG!現場の担当者を「社内最強の味方」に変える根回し術
足元の「壁の悩み(現場の痛点)」を深く掘り下げる重要性
連鎖の果てに、ねずみは自分たちの世界で一番(唯一無二の立ち位置)を取ることで、結果として世界全体を動かしました。
この構造は、ビジネスや営業のアプローチと全く同じです。
自分が売り込むのをやめ「お客様が社内で提案する」仕組みづくり
一番届けたい「本丸(決裁者)」へ直接アプローチして撃沈するくらいなら、周りから丁寧に根回しを行い、間接的に本丸へアプローチする方法(外堀を埋めるプロセス)を選ぶべきです。
つまり、「あなたが直接売り込むのではなく、あなたの代わりにお客様(現場の担当者)が、社内の決裁者(本丸)へ提案したくなる仕組みをつくる」ということ。
【勝敗を分ける思考法】成約率が上がる「A4用紙1枚の提案書」
足元の現場が抱える「壁の悩み(痛点)」を深く掘り下げ、担当者が上司へそのまま通せる「1枚の武器」を渡すこと。それこそが、一見遠回りに見えて、実は最も確実に本丸の扉を内側から開ける「最短のアプローチ」なのです。
ーー後日談ーー
昼下がりの打ち合わせスペース。担当者の目の前に置いたのは、
まとめ
結局、1枚の紙にまとめられるかが、勝敗を分けていたのです。
分厚い提案書が担当者のデスクで放置される理由
社内で根回しをしてもらうにも、分厚い提案書や何枚もある資料を渡されたら、現場の担当者もうんざりしてしまいます。
一瞬で理解される「たった1枚の紙に要約するスキル」
そこへ、たった1枚の紙に要点が凝縮された資料があれば、担当者も上司に説明しやすく、一瞬で理解されます。
本丸を動かしたいなら、まずは「たった1枚の紙に凝縮するスキル」を磨くことから始めましょう。

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