あなたの周りに、仕事で成果を出した途端、急に態度が横柄になる人は いませんか?
商売が繁盛し、売上が上がるのは素晴らしいことです。しかし、数字が出た瞬間に「人の器」が試されるのもまた、ビジネスの現実です。
今回は、川内彩友美・著『決定版まんが日本昔ばなし101』に登場する『たのきゅう』のあらすじから、現代のビジネスパーソンに深く刺さる「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という教訓を紐解きます。記事の最後にご紹介する、ある営業現場のリアルな「後日談」を読んだとき、あなたはどちらの道を歩みたいと思うでしょうか。
日本昔ばなし『たのきゅう』のあらすじとオチの背景
『決定版まんが日本昔ばなし101』(川内彩友美 著、講談社)の中に掲載されている『たのきゅう』という昔話をご存じでしょうか。
「たのきゅう」という名の役者が、旅の途中で本物の大蛇(あるいはタヌキ)に化け物と勘違いされ、お互いの弱点を探り合う中で、うまく立ち回って大金を手に入れるというユーモラスなお話です。
この物語の背景や結末から得られる教訓は、成句で表すなら「実るほど頭を垂れる稲穂かな(大きな成果や利益を得たときこそ、慢心せず謙虚でいるべきだ)」ということです。
なぜビジネス・営業現場で「儲かるほど謙虚に」なれないのか?
なぜ、儲かっているほど謙虚になれないのでしょうか?
人は、商売で大儲けするとなぜか横柄になる人が多いです。
実際に、営業現場を見れば一目瞭然です。
営業は利益率も重要だけど、売上ももっと重要です。売上の良し悪しによって、人からの見えない待遇ががらりと変わるからです。
売上「年間3億円」のエース営業が優遇される理由
たとえば、年間3億の売上があったとします。毎年毎年3億円の売上です。経営者からみれば、毎年同じ数字が入ってくるので、経営運営からみても基盤になり得る数字ですね。
数字が不安定な「成長株」の社員に必要な組織の意識改革
一方、年間1億のときもあれば、5千万円、1千万円、8千万円と毎年バラバラだったとします。他の人と比べても、数字はあてになりません。不安定と言わざるおえないからです。
ただ、一歩引いて見方を変えれば、成長株に化けたりします。そのためには、組織の意識改革が必要ですし、根回しにも時間がかかります。
成果が出たときに試される「人の器」〜傲慢か、謙虚か〜
以上を踏まえると年間3億円の売上を持つ営業が優遇されてしまいます。この時です。人の器が試されます。
売上があるから、ますます謙虚になる人、
一方、売上があるから、徐々に傲慢な態度が目立つようになる人です。
あなたなら、どっちの道に進みますか?
【後日談】会議室の情景から考えるビジネスパーソンの歩むべき道
会議室の円卓。中央に「年間売上3億円」のグラフがプロジェクターで投影される。社長がB社員の肩を叩き、自ら温かいお茶を湯呑みに注ぐ。B社員は会釈もせず、お茶を一口すする。円卓の端。毎年売上が乱高下するC社員が、冷え切ったパイプ椅子に深く腰掛け、ノートの隅に細かな数字を書き殴っている。誰の視線もC社員に向かない。B社員が席を立ち、ポケットに手を突っ込んだまま会議室を出ていく。社長を含む全員が、その背中を見送る。C社員だけが、手元のノートを静かに閉じる。
まとめ:本当の勝利とは「成果」の先に「信頼」を残すこと
『たのきゅう』の物語が教えてくれるのは、目先の利益や立場に振り回されず、しなやかに自分をコントロールする知恵です。
ビジネスの現場において、売上や成果を上げることは間違いなく素晴らしい実績です。しかし、成果が出た瞬間に傲慢になり周囲を見下してしまう人は、知らず知らずのうちに自らの未来の選択肢を狭めてしまいます。
- 大きく実ったときこそ、頭を垂れる
- 自分の能力を鼻にかけず、あえて「小さく、魅せる」
- 周囲への感謝と謙虚さを忘れない
年間3億円を稼ぎ出す数字の強さも大切ですが、本当に息の長い成果を出し続ける人は、数字以上に「人の器」を磨いています。
成果が出たときこそ、自分の立ち振る舞いを振り返るチャンスです。実りを深め、誰からも長く信頼されるビジネスパーソンを目指していきましょう

コメント